整体は活かす術、武術は殺す技術。

活殺自在(かっつさつじざい)、生かすも殺すも思うがままという言葉があります。

例えば、あなたはツボ(経穴)というのを聞いたことがあるだろうか、そのツボを適度な圧で押せば治療となるが、
過剰な刺激を与えればと急所となります。

要するに、同じポイントでも意図する方向が違うと結果も真逆になってしまうということです。

生と死は、表裏関係にあると言われるように活法、殺法どちらかを追求して行けば、もう片方の技術も身についてしまうということです。

本会の武術は、活法を中心として技術を磨くようにカリキュラムを組んであります。

理由は、殺法を使用して欲しくないという面と殺法となるとつい力任せに技をかけるようになってしまうので、
本当の極意を習得するのには不向きであると思います。

一見素早い動きと力を込めた打撃の方がダメージがあるように思われますが、実は全く逆です。

脱力をした状態で打撃を行うと力が体の芯まで到達しますが、力任せの打撃は体の表面しか力が到達しません。

以前そのことを身を持って体験したことがあります。

空手の師範に脱力状態のローキックを一発だけ貰った経験がります。その時師範は手加減してくれたようですが、
受けた瞬間に立てなくなりました、普通のローキックならば我慢して立っていられたと思います。(本気の蹴りではなかったので)
普通のローキックと違い、痛いというよりかはズシンと重いという感じがしました。

2,3日立てば痛みもなくなるだろうと思っていましたが、1週間経っても足の中の筋の痛みが消えないで、びっこを引いていました。

このように、整体でも同じことが言えます。

コリを解そうと一生懸命力任せにゴリゴリと施術している人を見かけますが、
気持ち良いかもしれませんが絶対に解れません。

人は押されたら押さえ返そうと反発する力が無意識に働いてしまい、余計に力が入ったままになってしまいます。
よく言われるもみ返しと言われる症状です。

では、どうすれば良いのでしょうか?

脱力のローキックのように力を抜いて、体の芯まで刺激を浸透させる必要があります。

大事なのは、力加減ではなくて意識です。

押圧する時も、適当に押すのではなく患部の奥深くまでしみこむようなイメージと意識をすれば、自然と筋肉がふわっと揺るんできます。

全身の筋肉が緩んでくれば、バキバキ矯正する必要もなく、体を動かしただけで自然にガクっと骨の位置が復位します。

何事も力任せというのは、百害あって一利なしです。